2015-03-01

*視*まさに崖っぷちな暮らし!ウォルナットキャニオン国定公園

こんにちは!

3月に入りましたね。
セドナは昨日から雨模様。明日も1日雨となりそうです。
ここから北へ1時間弱走った標高約2,000mの街、フラッグスタッフ
では雪が降り続いているようですよ。

先週晴れた日に通ったら



セドナではしばらく見ていない雪が~!
こんなに近いのに高度が違うだけで景色も全然変わりますね~。
今行ったら更に降り積もっているんだろうなぁ。

ここのところ忙しさもちょっと落ち着いたので
周辺の街や見どころを回ってご紹介できる場所を発掘しております。

先日はセドナから約1時間半、フラッグスタッフから20分ほどの
場所にあるウォルナットキャニオン国定公園へ行ってきました~。


名前の由来はアリゾナブラックウォルナッツの木が渓谷の下の方に
広がっているからだそうです。

ここはただの渓谷ではないんですよ!
よーく見てくださいね。渓谷の中に住居跡があるのが分かりますか?



この渓谷には今から約800年以上前にネイティブアメリカンの
Sinagua(シナワ)族が100年以上暮らしていたと言われています。
Sinaguaとはスペイン語でwithout water(水のない)と訳され、
比較的乾燥している地域に順応して暮らしていた人々の知恵と労力を
賛辞してそう呼ばれるようになったそうです。



ここではこんな風に実際に残っている住居跡を間近で見ることが
出来るんですよ!ここにある住居跡の数はなんと300以上!!

ここはカイバブライムストーンと呼ばれる石灰岩の地層の柔らかい部分が
流れる水の力によって削られてできた天然のくぼみなのです。
よくぞこんないい場所を見つけました!

それまでは原始的な竪穴式住居で暮らしていたとされるシナワ族。
ここで暮らし始めた理由は火山活動の影響とか諸説あるようですが、
現在もっとも有力とされているのは、気候の変化、特に雨量の増加
による新しい農耕生活、他の種族との交流、交易、人口の増加など
様々な変化がこの場所へ導いたのではないかと言われています。


柵が無い場所は中までお邪魔することもできます。


中からの景色。お向かいさんまで遠い~!

今の時代ならLINEでピッと交信できますがね、
この時代はこんな風にタイマツを使ったりしていたのでは?と。



きっとタイマツを3回横に振ったら鹿を仕留めたぞ~、とか
色々と決め事があったんでしょうね。昔の暮らしを想像しながら
歩くのがとっても楽しい場所です。

それにしてもすごい崖っぷちです。
見学用の通路は整備されていますが、



急な階段の上り下りがとても多いんです。
今は階段で行けますが、昔はどうやって上り下りしていたんだろう??
渓谷の底(100m下)は時期によってはお水が流れていたようですが、
水の無い時期に備えて下から大量のお水を汲んできて蓄えていたそうです。


このシナワ族は1250年ぐらいにこの地を去ったと言われています。
セドナに暮らしていたと言われるのもこのシナワ族で
同じ頃やはり忽然と姿を消した、と言われているんですよね。
気候の変化、とか宗教上の理由、とか諸説はありますが、
はっきりした理由は分かっていないそうです。

その後しばらくの間は忘れられていたこの地。
1880年代、鉄道が近くの街まで走り出すと多くの人々がこの地を訪れ、
昔の人々が残していったものを旅の土産として持ち去るようになりました。
何とかこの地の歴史を守ろう、という動きが盛んになり、その後
1915年に国定公園として指定されたのでした。


何だかこの場所にはまだまだ人が暮らしている雰囲気を感じます。
話し声や笑い声が聞こえてきそうになる、そんな不思議な場所です。
今回私は2回目の訪問となりましたが、やっぱりインパクトのある場所。
車でお越しの方には是非足を運んで頂きたいです!


Walnut Canyon National Monument
(ウォルナットキャニオン国定公園)
3 Walnut Canyon Rd, Flagstaff, AZ 86004

入場料:大人(16歳以上): $5(7日間有効)

クリスマス(12月25日)を除く毎日開園(9AM-5PM)
*住居跡を見ることができるIsland Trailの入り口は
4PMに閉まります。


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